
- PLM(製品ライフサイクル管理)
〜IT活用による戦略的情報共有〜
PLM(Product Lifecycle Management)とは、製品の設計から製造・販売・保守までの、製品そのものの生涯(ライフサイクル)にわたる情報を管理する考え方である。この考え方を導入した場合の期待効果には、人件費を製品単位で算出・管理できる、製品を市場へ投入するまでのリードタイムを大幅に短縮し、収益向上に貢献する、などが挙げられる。
製造業のIT化戦略には、「インフラとしてのIT」と「戦略としてのIT」を意識して使うことが重要。「インフラとしてのIT」は、PLMにもその要素が含まれており、3次元データの活用や受注・製造データの統合システムがある。ただし、必ずしも全て大手ソフト会社のパッケージでなければならないわけではなく、まずはPLM的な仕組みを自社に当てはめてみることが重要であろう。「戦略としてのIT」は、「自社が勝負するもの=コア技術、コア・コンピタンス」をサポートするIT化を製造者自身が強く意識しなければならない。
いま、国際分業が進むなか、開発・製造を効率的に進めるための情報共有が課題になっている。その業務効率化の一手法として、PLMは欧米の自動車、電機、機械等の業種を中心に導入が始まっており、日本企業がグローバル化やデフレ経済など新しい企業環境に対処できるかどうか、その課題に対する新しいビジネスモデルとして理解しておく必要がある。
通読時間 | |
I. 要約編 --- 約 40 分 | II. 付属編 --- 約 10 分 |
収集情報 | |
新聞記事情報 --- 15 件 雑誌・論文情報 --- 8 件 書籍・レポート情報 --- 2 件 |
I. 要約編 | |
1.PLMとは | |
1-1. 定義 1-2. 本質と特徴 |
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2.導入の背景 | |
2-1. 企業を取り巻く環境の変化 2-2. 競争力の回復と強化 |
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3.PLMの実際 | |
3-1. PLMのグランドデザイン 3-2. PLM導入に必要な技術的要素 3-3. システム機能の構成 |
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4.具体的事例 | |
4-1. PLM市場と有力ベンダー 4-2. 導入企業の活用事例 |
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5.課題と今後の展望 | |
5-1. 日本型PLM構築の必要性 5-2. PLM導入を成功させるカギ |
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Kenji's Viewpoint | |
II. 付属編 | |
1.関連用語集 2.PLMに関する情報源(関連ホームページ) 3.SAPへのシングルオン 4.成功するPLM・CPCプロジェクトとIT導入実践 5.CPCとPLMを包含したプラットフォーム・ソリューション 6.製造業の生産システムの推移 |