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企業のDNA
〜環境適応組織の進化遺伝子〜

進化論で有名なチャールズ・ダーウィンは「生き残る種とは、最も強いものではなく、最も知的なものでもない。それは変化に最も対応してきたものである」といっている。企業経営も、自然界と同様、常に環境の変化にさらされてきており、それに対応できない企業は社会から退場しなければならなくなる。多くの企業が同業他社との競争ではなく、環境の変化に適応できなくなって消滅している。

本来遺伝子は生物の形質を維持しようとする特性を持っているが、環境が激変するとその形質を急速に変え、変化に対応できる新しい種を生み出すようになる。会社を取り巻く環境も急激に変化しており、会社が生き残るためには、企業自身の体質を自ら変化させることが求められている。

環境変化に対する適応力を持ちつつ、企業組織の非活性化に対応するためには、”企業文化”を多様化させるのも有効な手段である。人間は本来、単純な経済原則のなかに価値基準を置かない生物である。「理想を共有し、ともに楽しむ」というプロセスに最大の生きがいを持つ。企業経営の最終テーマは、この「ロマン共有政策」によって企業全体のシナジー(交互作用)をつくりあげていく、それを社会全体に拡大していくということである。

企業は経済原則を超越した生存遺伝子を体内に創成していくことが肝要である。人間が社会的存在であると同時に、企業の存在にも社会性が不可欠であり、本レポートではそのような環境適応DNAを探求してみた。
通読時間
I. 要約編 --- 約 40 分 II. 付属編 --- 約 10 分
収集情報
新聞記事情報 ---6 件
雑誌・論文情報 --- 11 件
書籍・レポート情報 --- 6 件
I. 要約編
1.企業のDNAとは
  1-1. 定義
1-2. 超優良企業と”情報遺伝子”
2.企業DNA解析の意味
  2-1. 会社の寿命
2-2. 環境変化への対応
3.企業進化の条件
  3-1. 会社を進化させる経営法則
3-2. 技術を進化させる原則
3-3. 人材を進化させる原則
4.元気企業のDNA解析
  4-1. 子育て上手の企業グループの例
4-2. 自己変革・進化企業の例(国内)
4-3. 自己変革・進化企業の例(海外)
5.企業進化の課題
  5-1. 創造性と効率性のバランス
5-2. ”ロマンの共有”政策
   
  Kenji's Viewpoint
   
II. 付属編
1.関連用語集
2.「企業活動基本調査」に基づく日本企業行動のパネル分析(一橋大学経済研究所)
3.グローバリゼーションと日本企業システム(概要)(日本経済調査協議会)