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MOT Management of Technology
  〜事業創出と起業家マインドの育成〜

MOTはManagement of Technology の略で、一般に「技術経営」と訳される。もともとは1980年代初頭に始まったMIT (マサチューセッツ工科大学)スローンスクールのMOTコースや、スタンフォード大学のテクノロジーマネジメントの講座が起源で、MOTの定義は、経済産業省によれば「技術を核とする企業・組織が次世代の事業を継続的に創出し、持続的発展を行うための創造的、かつ戦略的なイノベーションのマネジメント」とされている。

 MOTが昨今、産官学あげてのブームになりつつある理由には、新技術による日本企業の創業率を向上させ、バブル崩壊以降低迷を続けている日本経済の活性化を図ろうとする意図がある。1980年代に低迷を続けていた米国の製造業は、真摯に日本の製造業の強さを調査・分析して学び、続く1990年代に見事復活を遂げた。今度は沈滞しきった日本の製造業再生のために、日本の産業界や大学・関係官庁が米国製造業の強さを学び直して再認識したのが、米国企業での「新技術による事業創出」の隆盛であり、それを可能にする技術経営の手法が"MOT"であった。今、MOTの手法を米国や欧州より採り入れ、日本の製造業再生の切り札として根付かせる動きが、現在のMOTブームであるといえる。
目次
1.MOTとは
  1-1. MOTの定義
1-2. MOTの定義の曖昧さ
2.MOTが注目されることになった背景
3.MOTの内容
4.MOT教育の事例
  4-1. 大学における取り組み
4-2. 企業における取り組み事例
5.MOT教育の問題点と展望
   
  Kenji's Viewpoint