
●2012年10月のひとこと
大型の台風17号が日本列島を縦断しました(東北・北海道地区の一部では現在進行中?)が、みなさんの地域やご自宅などで被害はなかったでしょうか?
さて、10月となりましたが、秋の気配を感じると、小学校時代、「秋深しタバコ吹かしてイモ蒸かす」という漫画のギャグ俳句を友人に使っていたことを思い出します。 10月には、「改正労働者派遣法の施行」「厚生年金保険料の引き上げ」「地球温暖化対策税(環境税)導入」「新日鉄住金」などがスタートしますが、ここでは「東京駅丸の内駅舎の復元」を取り上げましょう。
テレビ・新聞等でも取り上げていますので、よくご存知の方も多いかと思いますが、10月1日に全面開業し、南北のドーム部分を備えた駅舎がお目見えします。
この駅舎は1914年(大正3年)、明治の建築界の重鎮である辰野金吾の設計により創建されました。
ゴシックとルネッサンスを折衷した、フリー・クラシックと呼ばれる様式で、赤と白の対比を特徴とした赤レンガの建物です。
9年後の1923年には関東大震災が起こりましたが、その影響をほとんど受けなかったとのこと。
今回復元されるまでの駅舎は、1945年、太平洋戦争末期の東京大空襲によって屋根などが焼失したため、1947年にそれまでの3階建てを2階建てに変更して再建したものです。
さて、尖閣諸島問題で日中国交40周年記念イベントなどが中止されるなど、関係がギクシャクしている中国ですが、遼寧省の瀋陽駅(北駅)が東京駅に外観が似ているのはご存知ですか?
実はこの瀋陽駅は、辰野金吾の弟子(当時の工部大学校、現在の東京大学工学部の後輩)でもあった、太田毅の設計によるもので、辰野式建築様式が表現されているようです。
東京駅 www.kajima.co.jp/tech/tokyo_station/index-j.html
瀋陽駅 www.chiseioh.com/ja/shenyang/24.php
両駅はほぼ同時期に着工したようですが、完成したのは東京駅が1914年であるのに対し、何と瀋陽駅のほうは1910年と瀋陽駅のほうが早かったようです。
ちなみに、同じ中国の大連の駅舎は、上野の駅舎に似ていますので、興味のある人は調べてみてはいかがでしょうか。
併せて、中国と日本の歴史的関係も再認識してみたいものです。
さて台風一過、10月に入ったというのに今日は熱中症の注意報が出ているほど、快晴の好天気ですね。
今宵、台風で見られなかった「仲秋の名月」を一日遅れでじっくり眺め、秋の気配を味わってみてはいかがでしょうか。
●事業活動のご連絡
勤務先大学の後期授業は先月14日にスタートし、連日、授業等の準備・整理作業に追われています。
会社の業務のほうは、顧問先企業のプロジェクトサポートを行っていますが、御多分に漏れず、グローバル化している今日、中国ビジネスの先行きの検討に多くの時間を割いております。
かつては、「政冷経熱」と言われ、政治とは関係なく経済分野での日中関係は比較的良好でしたが、今後は根本的解決を模索しつつ、上位概念である地球的視点から取り組んでもらいたいものだと願っております。
以上、2012年10月のMonthly Greetingsでした。
弊社ビット89では、皆さまの社外「経営企画室」として、
ビジネスに直結した
●「量り売り方式のリサーチ」
●「即戦力となるセミナー研修」
●「コーチング スタイルのコンサルティング」
を行っております。
出前スタイルのセミナー研修も喜んでお受けいたしますので、
どうぞいつでもお気軽に声をかけてみてください。