
●2012年1月のひとこと
2012年(平成24年、辰年)を迎えました。
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年も月はじめに本メルマガを届けさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返ると、まさに激動の1年でした。
国内では、3月11日に起きた東日本大震災と津波、そして原子力発電所の事故と、戦後最大規模の国難でした。
前者は“天災”そのものですが、後者については原因が“天災”でその対応は“人災”だったのではないでしょうか。(タイでの大洪水も天災だけでなく人災の面もあるように思われます。)
かつて大学時代に学んだシステム工学で「エンジニアは、元の状態(系)に戻すことを考えた上で、新しいものを産み出さなくてはならない。自動車を社会に出すのであれば、動かす機能だけでなく、静止させる機能も備えてなくてはならないし、飛行機であれば、離陸するだけでなく、着陸できなくてはならない。」と教授が力説していたことを思い出しました。多分、原発だけはこの基本原則が及ばない「聖域」だったのかも知れませんが、計り知れないこの代償から今学び直すときがきているのではないでしょうか。
驕りや当事者の面子ではなく、謙虚さや外部の利害関係者・環境への配慮・優しさを・・・・・・。
一方、海外では、1月にチュニジアのベンアリ政権崩壊、2月にエジプトのムバラク政権崩壊、そして8月にリビアのカダフィ政権崩壊と「アラブの春」が到来しました。また、米国での反格差デモや欧州での債務危機など、世界の政治経済基盤が大きく揺らいでいます。
さて2012年はどのような年になるのでしょうか?
国内では5月22日に東京スカイツリーの開業、海外では7月27日にロンドン・オリンピックの開幕(〜8/12)といった明るいニュースがあります。しかし11月6日に米国大統領選挙があり、中期的にはTPPや消費税アップなどの影響も見逃せません。
このような変化の激しい経営環境下で、経営トップの舵取りは一層難しくなってきていますが、社長100人アンケートによると今年の主な経営課題は以下の通りとなっています。
(日本経済新聞 2011年12月27日)
1位:新興国など海外事業の拡大
2位:新規の製品やサービスの開拓強化
3位:既存製品・サービスの品質など強化
4位:人材や組織のグローバル化
5位:M&Aや提携など外部資源活用
それぞれの会社ではいろいろな課題が山積しているかと思いますが、多面的なスピード感ある情報収集分析をベースに、中長期的ビジョンと的確な経営戦略を打ち立てておくことと、“想定外”を想定したリスクマネジメント戦術(現場対応術)を実行できるリーダーシップとメンバー一人ひとりのプロ意識が変化の荒波を乗り切っていく原動力となるのではないでしょうか。
何れにしても、激動の2011年が過ぎ、今年は「雨降って地固まる」というように落ち着いた平和な年となることを心より願っています。
●事業活動のご連絡
◇今年の抱負
弊社もお陰さまで今年23年目を迎えますが、サービス品質の拡充を重点施策として、リサーチ(調査)、セミナー(研修教育講師)、コンサルティング(事業企画)の3本柱業務を通じて、皆様にお役立ちできますよう、全力で望みたいと願っております。
時代変化先取りの情報収集参謀、そして経営戦略策定の相談役の外部資源としてどうぞご活用くださいますよう、お願いいたします。
ではみなさん本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
以上、2012年1月のMonthly Greetingsでした。
弊社ビット89では、皆さまの社外「経営企画室」として、
ビジネスに直結した
●「量り売り方式のリサーチ」
●「即戦力となるセミナー研修」
●「コーチング スタイルのコンサルティング」
を行っております。
出前スタイルのセミナー研修も喜んでお受けいたしますので、
どうぞいつでもお気軽に声をかけてみてください。